子癇前症を理解する

子癇前症の危険性

治療しない場合、子癇前症はあなたと赤ちゃんに問題を引き起こす可能性があります。胎盤は赤ちゃんに栄養を与える器官です。胎盤は子宮の壁から剥がれてしまうことがあります。その結果、赤ちゃんが健康上の問題（胎児仮死）の危険にさらされる恐れがあります。早産の危険があるのです。子癇前症は生後数日または数週間で治りますが、子癇前症を患っていた人は生涯心血管疾患のリスクが高くなります。

子癇前症は次のような健康上の問題を引き起こす可能性もあります:

• 腎不全または他の臓器の損傷

• けいれん発作

• 脳卒中

子癇前症のリスクがあるのは?

子癇前症の原因は明確にはわかっていません。妊娠中の人は誰でも発症する可能性があります。しかし、リスクを高めるものもあります。子癇前症のリスクがある場合は、毎日低用量のアスピリンを服用する必要がある場合があります。

以下のいずれかに該当する場合、子癇前症のリスクが高くなります:

• 糖尿病

• 高血圧

• 肥満

• 腎臓疾患

• ループスなどの自己免疫疾患

• 子癇前症の家族歴

以下のいずれかに該当する場合、リスクが高くなります:

• 初めての妊娠

• 双子かそれよい多い子供を出産する

• 18歳未満または40歳以上

• 体外受精を行った

• 黒人

過去の妊娠中に次のいずれかに該当した場合は、リスクが高くなります:

• 子癇前症

• 子宮内発育制限（IUGR）

• 早産

• 胎盤早期剥離

• 胎児死亡

症状

子癇前症の一般的な症状は高血圧です。ほかには次のような症状があります：

• 急速な体重増加

• 尿中タンパク質

• 頭痛

• 腹部右側の痛み

• ちらつきや斑点などの視力の問題

• 顔や手の腫れ（浮腫）（通常妊娠の終わり近くにもよく起こります）

受ける可能性のある検査

医師はあなたの血圧を検査します。血圧検査は妊娠中に頻繁に行う必要があります。血圧が高い場合は、次の検査を受けることになります:

• タンパク質を調べるための尿検査

• 子癇前症を確認するための血液検査

• 赤ちゃんの健康を確認するための胎児モニタリング

子癇前症の治療

子癇前症は、ほとんどの場合、出産後すぐに終息します。それまでは、医師が症状の管理を手伝ってくれます。

症状が軽い場合は、次のことを行ってください:

• 活動を制限する

• ベッドで安静にする

• 重い物を持ち上げない

症状が重い場合は入院することになります。次のような治療方法があります:

• 活動を制限する。 血圧のコントロールするためです。重いものを持ち上げない。1日8時間は足を上げて横になって過ごす必要があります。

• マグネシウム点滴（静脈内）。 出産中に実施します。発作を防ぐためです

• 誘発分娩または帝王切開。 子癇前症は、ほとんどの場合、出産後に治ります。

医療機関に連絡するタイミング

症状が急性の場合、または重篤な場合は、医療機関に連絡してください。腫れ、体重増加、またはその他の症状です。子癇前症は通常より重篤になる場合があります。出産予定日が近づくにつれて、症状が変化したり悪化したりすることもあります。

出産したら

ほとんどの場合、子癇前症は出産後すぐに自然に治ります。多くの場合、出産後12週目までに終息します。出産後数日以内に、血圧、むくみ、その他の症状は改善されるはずです。しかし、子癇前症による問題が出産後も続く人もいます。

産後子癇前症

出産後に始まる子癇前症はまれです。焦点発作には次の2種類があります。

• 産後子癇前症。 出産後48時間以内に発症します。

• 遅発性子癇前症。 出産後48時間以降に発症します。

どちらも発症することは稀です。ただし、出産後に子癇前症の症状が出た場合は、すぐに医療機関に連絡してください。

生活上の問題が健康に与える影響

日常生活の中で、さまざまなことが健康に影響を与えます。交通手段、お金の問題、住居、食事へのアクセス、育児なども含まれます。医療機関の予約に間に合わないと、必要な治療が受けられない可能性があります。お金がないときは、治療薬を払うのが大変かもしれません。また、食料品店から遠く離れた場所に住んでいると、健康的な食品を購入するのが難しくなります。

これらに限らず、気になることがあれば、医師に相談してください。彼らは、あなたを支援するための地元のリソースを知っているかもしれません。あるいは、対応できるスタッフがいる場合もあります。