感染に伴う急性中耳炎(子供)

あなたのお子さんは中耳炎(急性中耳炎)に罹っています。中耳炎は細菌やウイルスによって引き起こされます。中耳は鼓膜の後ろの空間です。耳管は耳と鼻腔をつないでいます。耳管は耳から水分を排出します。また、耳の内側と外側の空気圧を等しく保ちます。子供の時間は短く水平に近くなっています。そのため子供の時間は詰まりやすいのです。詰まるとと中耳に水分と圧力が蓄積します。水分の中で細菌や真菌が成長し耳の感染症を引き起こします。この感染症は一般的に耳痛として知られています。

外耳道、鼓膜、耳管などの外耳、中耳、内耳の断面を示す画像。

耳の感染症の主な症状は耳の痛みです。その他の症状には、耳が引っ張られるような感覚、普段よりも音がうるさい、発熱、食欲不振、嘔吐、下痢などがあります。お子さんの聴力にも影響が出る可能性があります。お子さんは最初に呼吸器感染症にかかったのかもしれません。

耳の感染症は自然に治る可能性があります。あるいは薬を飲まなければならないかもしれません。感染が治まった後も、お子さんの中耳に水分が残っている可能性があります。水分がなくなるまでに数週間から数ヵ月かかる場合があります。その間、お子さんは一時的に耳が聞こえにくくなることがあります。しかし、耳痛の他の症状はすべてなくなるはずです。

自宅でのケア

お子さんを自宅でケアする際は次のガイドラインに従ってください:

  • 痛みがあれば医師が薬を処方してくれるでしょう。医師は感染症を治療するために抗生物質を処方することもあります。処方薬は口から与える液体タイプかもしれません。または点耳薬のこともあります。医師の指示に従ってお子さんに薬を与えてください。ほかの薬を与える場合は、特に初めての場合は、まず医師に相談してから与えてください。

  • 耳の感染症の多くは自然に治る可能性があるため、医師は子供に感染症の薬を投与する前に数日待つことを提案することがあります。

  • 痛みを和らげるには、お子さんを体を起こした姿勢で休ませます。温湿布または冷湿布を耳にあてると痛みを和らげるのに役立ちます。

  • 家の中やお子さんの周りでタバコを吸わないでください。お子さんが間接喫煙しないようにしてください。

将来の感染を防ぐには:

  • 子供の近くでタバコを吸わないでください。間接喫煙は子供の耳の感染症のリスクを高めます。

  • お子さんに必要なワクチン接種をすべて受けさせてください。

  • 赤ちゃんが仰向けになっている間は哺乳瓶で哺乳しないでください。(この姿勢ではミルクが耳管に流れ込むため、中耳炎を引き起こす恐れがあります。)    

  • 母乳育児をしている場合は、お子さんが生後 6〜 12 ヵ月になるまで続けてください。

点耳薬を指すには:

  1. 点字薬を指す前と後に必ずあなたとお子さんの手を洗います。

  2. 薬を冷蔵庫に保管している場合はボトルを温水に入れてください。耳に冷たい滴を入れると不快です。

  3. お子さんを平らな面に寝かせます。お子さんの頭をそっと片側に向けます。

  4. 清潔なティッシュまたは綿棒で耳垢を取り除きます。掃除するのは外耳だけにします。外耳道まで綿棒を入れないでください。

  5. 3 歳以上のお子さんの場合は、耳たぶをゆっくりと上後ろ向きに引っ張って外耳道をまっすぐにします。3 歳未満のお子さんの場合は、耳たぶを優しく下後ろ向きに引っ張ります。

  6. スポイトを外耳道の手前 0.5 インチまで差し込みます。この位置まで差し込むことでスポイントが汚染されることを防ぎます。外耳道の側面に滴をたらします。

  7. お子さんに 2 〜 3 分間横になってもらいます。横になっている間に薬が外耳道に入っていきます。お子さんが痛がらなければ、開口部近くの外耳を優しくマッサージします。

  8. 清潔な綿ボールで外耳から余分な薬を拭き取ります。

フォローアップ

指示に従ってく医師のフォローアップ診察を受けてください。お子さんの感染症が治ったことを確かめるには耳の検査を受ける必要があります。お子さんの診察日については医師に確認してください。

親御さんへの特記事項

お子さんが繰り返し中耳炎になる場合は、チューブを留置しなければならないかもしれません。医師が水分がたまらないようにお子さんの鼓膜に小さなチューブを挿入します。この処置は簡単で高い効き目があります。

医療機関に連絡するタイミング

次の症状がある場合は医療機関に連絡してください:

  • 100.4°F(38°C)以上の発熱、または医師の指示による発熱基準の発熱がある(下記の「子供の発熱」をご覧ください)

  • 新しい症状、特に耳の周りの腫れや顔の筋肉の脱力

  • 激しい痛み

  • 感染症が良くならずに悪化しているように見える

  • 抗生物質を服用して 48 時間が経過しても発熱や痛みがよくならない

911に通報

次の症状が見られる場合は直ちに 911 に通報します:

  • 首の痛みまたは凝り

  • 呼吸困難

  • 目覚めにくい、または混乱している

子供の発熱

子供の体温はデジタル体温計で測ります。水銀の体温計は使用しないようにします。デジタル体温計にはいろいろな種類と用途があります。次のようなものがあります:

  • 直腸温3歳未満の乳幼児では、直腸温の測定が最も正確に体温を測定できる方法です。

  • 額(こめかみ)生後3か月以降の乳幼児で有効な測定方法です。生後3か月以降の乳幼児が体調不良を示したら、まずはこの方法で発熱を確認します。医師が直腸温を測定して正確な体温を確認します。

  • 耳(鼓膜温)耳の温度は生後6か月以降は正確ですが、それ以前は正確に体温を測ることはできません。

  • わきの下(腋窩温)最も信頼性は低い測定方法ですが、病気の徴候を示すあらゆる年齢の子供の体温の第一の測定方法です。医師が直腸温を測定して正確な体温を確認します。

  • 口(口腔温)。子供が少なくとも 4 歳になるまでは、口の中に体温計は入れないようにします。

十分に注意を払って直腸温を測定します。体温計の製造元の指示に従って正しく体温計を使用します。ゆっくりと挿入します。使用後はラベルを貼って、口などに使用しないように気を付けます。便から細菌が伝染する可能性があります。直腸温の測定に抵抗がある場合は、その他の測定方法について医師に相談してください。子供の発熱について医師と話をする際は、どの測定方法を使用したか伝えます。

以下はお子さんが発熱している場合に、医療機関に連絡するタイミングです。医療機関によっては異なる発熱基準を設定している場合があります。医療機関の指示に従ってください。

子供の発熱について、医療機関に連絡するタイミング

生後 3 ヵ月未満の乳児:

  • まず、体温の測定方法について医師の指示を仰いでください。

  • 直腸または額:100.4 °F(38 °C)以上

  • 脇の下:99°F(37.2°C)以上

  • 医師のアドバイスに従った____________の発熱

生後 3 ヵ月から 36 ヵ月(3 歳):

  • 直腸または額:102 °F(38.9 °C)以上

  • 耳(生後 6 ヵ月以上のみ測定):102 °F(38.9 °C)以上

  • 医師のアドバイスに従った____________の発熱

以下の場合:

  • 子供の年齢にかかわらず、脇の下の温度が 103 °F(39.4 °C)以上

  • 子供の年齢にかかわらず104 °F(40 °C)以上の体温

  • 医師のアドバイスに従った____________の発熱

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