子宮内膜がん（子宮体がん）とは

子宮と子宮内膜を理解する

子宮は女性の生殖器系の一部です。妊娠中に赤ちゃんが育つ器官です。子宮内膜は子宮の内膜です。思春期から更年期まで、毎月内膜が成長し、厚くなります。これは妊娠に備えるためです。この厚くなった内膜は、成長する赤ちゃんに栄養を与え役割を担います。女性が妊娠しない場合は、子宮の内壁が剥がれます。これが生理です。子宮内膜がんは、この内膜の細胞から発生します。

子宮内膜がんが発生したとき

子宮内膜は、子宮内でがんが発生する最も一般的な場所です。これは最も一般的な女性の生殖器系のがんです。ほとんどのがんと同様に、子宮内膜がんは転移する恐れがあります。子宮内で広がる可能性があります。また、近くの臓器や体の他の部分にも広がる可能性があります。子宮の外にもがんが広がるとことを転移といいます。がんが広がるほど、治療は難しくなります。

子宮内膜がんの最も一般的な症状は不正出血です。もしくは閉経後の膣出血です。異常膣出血には、月経のように周期がありません。いつもと異なる膣出血がある場合は、医療機関に連絡してください。幸運であれば、子宮内膜がんがまだ小さく、広がっていない（転移していない）ときに発見できます。この段階ならば、がんの治療は最も容易です。最も治癒しやすい段階でもあります。 

子宮がんの治療法の選択肢

医師と一緒に治療オプションについて話し合います。次のような治療が考えられます：

• 子宮を切除する手術（子宮摘出術）。卵管、卵巣、または周囲のリンパ節も摘出することがあります。

• 放射線治療この治療法では、高エネルギーの集束ビームを使用してがん細胞を殺します。

• 化学療法この治療法では、強力な薬を使用してがん細胞を殺します。

• ホルモン療法。この治療法は、ホルモンレベルに影響をおよぼします。がん細胞の成長を遅らせるという効果があります。子宮摘出術を回避したい場合に選択します。将来女性が妊娠できるようにするためです。

• 標的療法この治療法では、がん細胞の異常に変化したを部分を標的とする薬を使用します。

• 免疫療法この治療法は、体の免疫系ががんを攻撃するように促す薬を使用します。